『夜警』レンブラントは昼のシーン?正式名が違うって本当?絵の謎や修復背景も調査

『夜警』レンブラントは昼のシーン?正式名が違うって本当?絵の謎や修復背景も調査

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レンブラントの名画『夜警』は、夜警という名前なのに実は昼のシーンを描いていると言われているのを知っていますか?正式名称もまったく違う長いタイトルが存在しており、知れば知るほど驚きの謎が隠されています。この記事では、『夜警』の正式名称・昼のシーンである理由・謎の少女・AI修復の背景まで、まるごとご紹介します!

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レンブラントの『夜警』とは?

『夜警』はオランダの画家レンブラント・ファン・レインが1642年に描いたアムステルダム市民警備隊の集団肖像画で、縦363cm×横437cmという圧倒的な大きさ!依頼したのは火縄銃手組合の隊長バニング・コックを含む18名で、各自100ギルダーを支払ったとされています。ちなみにギルダーはオランダがEUに加盟する2002年まで使用されていた通貨です。日本円に換算するのは難しいですが、100ギルダーはだいたい半年分の給料といわれています。

それまでの集団肖像画が整列した静的な構図だったのに対し、レンブラントは「今まさに動き出す瞬間」を切り取り、肖像画の概念に革命をもたらしました。『夜警』の型破りな構図は同業者も絶賛し、その後の絵画表現に大きな影響を与えました。

『夜警』は昼のシーンだった!

実は『夜警』はもともと昼間の場面として制作された作品であり、夜の情景を描いているわけではありません。絵の中では強い日光が斜め上から差し込んでおり、隊長と副官を中心にスポットライトのように光が当たっています。

レンブラントが得意とする明暗対比を駆使した演出であり、「夜」ではなく「光と影のドラマ」を表現していたのです。20世紀に入って2度の洗浄作業でニスが取り除かれて昼間の場面であることが改めて証明され、金色に輝く衣服の技法が蛍光X線スキャンで明らかになりました。

『夜警』の正式名称はすごく長い!

『夜警』という名称はレンブラント自身がつけたものではなく、後世が生み出した通称なのです。正式な名称は『フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊』という長いタイトルです。

絵画に作者が題名をつける習慣が発達したのは18世紀以降のことだとされており、レンブラントの時代には固有のタイトルをつける文化自体がまだ一般的ではありませんでした。世界中で有名なあの名前が、実は後づけのニックネームに過ぎないというのは驚きですね。

『夜警』というタイトルはいつから?

『夜警』というタイトルが広まった背景には、絵の表面に塗られた保護用のニスがあります。長い年月をかけてそのニスが黒ずみ、画面全体が暗く見えるようになったため、「夜の警備を描いた絵」と誤解されるようになりました。

18世紀ごろからこの通称が定着し、その後も長く使われ続けた結果、現在では正式名称として認識されるほど広まっているのです。誤解から生まれたニックネームがそのまま世界的な名画の顔になったとは、なんとも不思議なエピソードです。

『夜警』に隠された謎①集団の中の少女

画面中央左奥に描かれた黄色いドレスの少女は、絵の中でも特に謎めいた人物として注目されています。彼女は民兵ではなく火縄銃手組合のシンボル的マスコットとして描かれており、腰からぶら下げた鶏の爪は火縄銃手の象徴を表しています。

鶏は「打ち倒された敵」を意味するとも解釈され、画中の隠れたメッセージとして研究者の関心を集めてきました。さらに、『夜警』の完成と同じ1642年に妻サスキアは亡くなっており、悲しみの中で作品に面影を込めたかもしれないとも言われています。

『夜警』に隠された謎②登場人物の格差

この作品は隊長バニング・コックを含む18名からの依頼で制作され、依頼人の名は画面右後方の盾に記されています。 全員が同額100ギルダーを支払ったにもかかわらず、全身がはっきり描かれているのは隊長と副官の2人だけで、謎の少女までスポットライトがあたっています。

残りの隊員たちは背景に溶け込むように配置されており、顔が隠れてしまった人物もいたため、依頼人から不満の声が上がったようです。現代の集合写真にも通じる「誰をどこに配置するか問題」が17世紀の名画にも存在していたとは、思わず笑ってしまいますね。

『夜警』の受難の歴史

『夜警』その壮大なサイズゆえに、1715年にアムステルダム市庁舎へ移設される際、壁に収まりきらないという理由で四方を切り取られました。芸術史上最大の破壊行為のひとつと語り継がれるこの出来事により絵の端にいた複数の人物が失われ、元の構図は大きく損なわれました。

切り取られた断片はその後行方不明となっており、現在もどこにあるのか確認されていません。何百年もの時を経て世界的な名画と評価されているこの作品が、かつて「サイズが合わないから」という理由だけで切られてしまったとは、なんとも衝撃的な話です。

AIで300年振りに復元

2019年、アムステルダム国立美術館は「オペレーション・ナイト・ウォッチ」と呼ばれる大規模な復元プロジェクトに着手しました。手がかりは2つ、17世紀のオランダ人画家ヘリット・ルンデンスが描いた模写と、レンブラントの描画スタイルを学習させたAIです。

AIは模写の情報をもとにレンブラントのタッチで欠損部分を補完し、左端に失われていた男性2人と少年1人の姿を復元しました。2021年に公開されたこの復元版は300年以上ぶりに本来のダイナミックな構図を甦らせ、世界中で大きな話題となりました。

『夜警』はどこで見られる?

『夜警』は、オランダ・アムステルダムにあるアムステルダム国立美術館(ライクスミュージアム)に所蔵されており、現在も一般公開されています。専用の展示室に飾られ、縦363cmという実物の迫力は写真や映像では到底伝わりません。

絵の前に立つと、スケール感と光の演出が一気に体に迫ってきて、多くの来館者が圧倒されると言われています。『夜警』は2019年から修復作業が進められ2027年頃に完了予定ですが、アムステルダムを訪れた際にはぜひ足を運んでほしい、必見の美術館です。

まとめ

『夜警』はレンブラントがつけたものではなく正式名称があり、あの暗さで昼のシーンだった・謎の少女の正体・切断の歴史・AIによる復元まで、驚きの連続です。名画の裏側を知ったうえでもう一度眺めると、これまでとは違った面白い発見があるはずです。ぜひ今回紹介した謎を頭に入れながら、改めてこの『夜警』の奥深い世界を楽しんで見てください!

この記事を書いた人

サイトにアクセスしていただきありがとうございます!関東在住のオフィスワーカーこころです。ヨーロッパへの旅行が好きで、その中で美術館を訪れる機会が増えたことで絵画に興味を持つようになりました♪これまで興味がわかなかった方も楽しんでアートを身近に感じてもらえるような情報を発信していきます。

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