「安いアクリル絵の具ですね」そんな一言から始まる動画が、毎回のように「そうはならんやろ」とSNSで大合唱を巻き起こしています。水彩画家・柴崎春通の創作風景には、見る人の予想を軽々超えていく仕掛けがあちこちに潜んでいるようです。この記事では、柴崎春通の穏やかな語り口の裏に隠された、その凄さの原点を探っていきます。
「そうはならんやろ」と話題になる凄さとは
柴崎春通の動画に「そうはならんやろ」というコメントが殺到するのは、完成までの過程があまりに劇的だからです。序盤の状態からは完成形がまったく想像できず、繊細な仕上がりを見ると視聴者は思わずツッコミを入れたくなるほどなのです。
このフレーズはSNS(Xなど)で拡散し、賞賛を込めたユーモアとして広く定着していきました。動画はまるで4コマ漫画のような展開を見せ、何度見返しても飽きさせない構成になっています。投稿のたびに「今回はどう化けるのか」と期待する声も増え、シリーズ化した人気コンテンツになりました。
柴崎春通のプロフィール
柴崎春通は1947年、千葉県夷隅町(現・いすみ市)生まれの水彩画家で、水彩画講師やYouTuberとしても活動しています。日本美術家連盟の会員であり、かつては文化庁派遣芸術家在外研究員という経歴も持つ人物です。
柔らかな語り口と丁寧な指導スタイルから、海外では「日本のボブ・ロス」と称されるほどの人気を誇っています。動画では「おじいちゃん先生」の愛称で親しまれ、国内外に多くのファンを抱えている存在。現在も個展を精力的に開催しており、作品を直接見たいというファンが全国から足を運んでいます。
柴崎春通の若い頃はどんな人物だった?
柴崎春通の若い頃は絵の才能を早くから発揮していた少年で、小学生の頃から絵を描くことが好きで先生や同級生に褒められるほどの腕前を持っていたそうです。実家は千葉の田園地帯にある米農家で、跡取り息子として家業を手伝いながら育ったといいます。
それでも東京で絵を学びたいという思いは強く、やがて父親にその決意を打ち明けて上京を果たすことに。快く送り出してくれた父親への感謝は、後年のインタビューでもたびたび語られています。柴崎春通の若い頃を知ると、今の穏やかで実直な人柄の原点が見えてくるように感じられますね。
柔道と美術に励んだ学生時代
中学で柔道に熱中し、県大会で2位という好成績を収めるほど打ち込んでいたといいます。文武両道を絵に描いたような、バランスの取れた少年時代だったと言えるかもしれませんね。高校1年生のときには休眠状態だった美術部を自ら立て直し、再び活動できる状態に戻したというエピソードも。
誰かに言われたからではなく、自分の意志で行動を起こした点に若き日の芯の強さがうかがえます。柴崎春通の若い頃はスポーツと芸術の両方に情熱を注いでいたことがわかり、後の画家人生につながる下地がこの学生時代に形作られていったのです。
柴崎春通が画家を目指したきっかけ
柴崎春通は高校卒業後、阿佐ヶ谷美術学園に進学して本格的に絵を学び始め、翌年に東京藝術大学を受験しましたが、アルバイトに追われて準備が整わず不合格に。その後、山手線の車内で偶然目にした和光大学芸術学科の募集広告がきっかけとなり、進学を決意しました。
就職活動をしないまま大学を卒業したあと、大学の先生の紹介で講談社のフェーマススクールズという絵画通信教育の仕事に就いたそうです。当時は油絵ばかりを描いていましたが、この仕事に携わるうちに水彩画を手がけるようになっていったといいます。
和光大学卒業後の歩み
1970年に和光大学芸術学科を卒業した柴崎春通は、画家の萩太郎氏や中根寛氏に師事し、腕を磨いていきました。並行して美術の通信講座でも講師を務め、その活動は40年にわたって続いており、2001年には文化庁派遣芸術家在外研究員としてアメリカで学ぶ貴重な機会を得ました。
渡米直後の朝にアメリカ同時多発テロが発生するという、忘れられない出来事にも遭遇したといいます。それでも現地では多くの出会いに恵まれ、プラザホテルでの個展開催など貴重な経験を数多く積み重ねていきました。
柴崎春通の病気の噂
柴崎春通に病気の噂が広がっている背景には、2021年6月に自身のYouTubeチャンネルで心臓の疾患による入院を公表したことがあります。精力的に個展や動画投稿を続けてきた中での発言だったため、多くのファンに驚きと心配の声が広がることになりました。
当時はSNSにも体調を気遣う温かいメッセージが数多く寄せられていましたが、現在も絵画展や動画配信を継続しており、創作活動を続けている様子がうかがえます。ファンの間では健康を気遣う声とともに、変わらぬ制作意欲を称賛する声も多く寄せられています。
心臓手術を経験した過去
柴崎春通はこれまでに心臓の手術を6回受けており、現在はペースメーカーを装着しながら日々の制作に取り組んでいるところです。度重なる手術という大きな試練を乗り越えながらも、変わらず創作を続ける姿勢に多くの人が勇気づけられています。
インタビューでは自身の経歴について飾らずに語る場面もあり、その率直な人柄が視聴者からの信頼につながっているようです。健康と向き合いながらも創作意欲を絶やさない姿は年齢を重ねた今もなお色あせず、むしろ困難を経験したからこそ、一枚一枚を丁寧に描く姿勢が際立って見えるのです。
YouTuberとして人気を集める理由
柴崎春通は70歳を迎えた2017年3月、息子の勧めをきっかけにYouTubeチャンネル『Watercolor by Shibasaki』を開設しました。動画の企画は本人が考え、編集は息子が担当するという親子二人三脚の体制で運営が続けられています。
海外の視聴者も多く、世界で約180万人もの登録者を抱える人気チャンネルへと成長。SNS全体のフォロワー数は400万人を超え、開催する絵画展にも多くのファンが足を運んでいます。穏やかな語り口と驚きの展開が同居する動画は、世代を問わず幅広い層から愛されているのです。
まとめ
柴崎春通の若い頃から現在までの歩みを振り返ると、柔道や美術に打ち込んだ学生時代の経験と、幾度もの心臓の手術を乗り越えてきた強さがぎゅっと詰まっています。「そうはならんやろ」と思わずツッコみたくなる凄さの裏側には、長い年月をかけて培われた確かな技術と、飾らない温かな人柄が確かに息づいているのです。


